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世の中には涙を誘う感動的な物語や勇気付けられるさわやかな物語がたくさんあります。
本来ミステリ好きな管理人「おとぎ」が、色んな本を読んで感じたことを綴ります。 コメント、トラバ大歓迎! 特に、同じ本の感想のトラバは、こちらへのリンクが無くてもOKです! 管理人の読書感想サイト「おとぎのミステリルーム」もよろしく! 2006読了本ランキング(暫定・制作中)もあります。 おとぎのミステリルームのサーバーのジオシティーズが閉鎖になるので、過去の感想をこちらに再掲載しようと思っています。 2005.03.26 Saturday
松浦純菜の静かな世界 (浦賀和宏)
松浦純菜の静かな世界 浦賀 和宏 総合評価★★★ (感心度★★★ 面白さ★★★ 読後感★★★) 久々に浦賀作品を読みましたが、これはなかなか良いミステリです。 連続女子高生殺人事件の謎を追う高校生たちの姿を描いた青春ミステリっぽい作品。 本格ミステリとしても良く練られた謎と真相ですが、療養生活を送っていた松浦純菜と、突然の事件で自分は助かり妹は意識不明となってしまった八木剛士の心の触れ合いが微妙に印象的でした。 内容的にはかなり猟奇的で普通のミステリとは一線を画しているので、万人にはオススメできませんが、今までの浦賀作品を読んできた人には抵抗無く読めると思います。 2005.03.12 Saturday
グランド・フィナーレ (阿部 和重)
グランド・フィナーレ 阿部 和重 総合評価★★ (感心度★★ 面白さ★★ 読後感★★) 今年の芥川賞受賞作ですが、あまり話題にならなかったのもしょうがないかなあ、という印象です。 表題作以外にも短編が収められていますが、印象薄。 表題作は、ロリコン趣味の男の話で、前半はまあまあ読めたのですが、後半がもう一つ。本当は後半が感動できるように、書かれてあるような気がするのですが、クライマックスあたりではほとんど無感動状態に陥っていて消化不良でした。 「ニッポニアニッポン」とリンクする部分もあったので、世界観としては同じなのかなとも思いますが、テーマを絞っている分、「ニッポニア・・・」のほうが好作品のような気がします。 他の方の書評を読んでも、どうも評判がよろしくないようです。 過去の作品のほうが良いという声も多いので、機械があれば別の作品も読んでみたいです。 2005.03.09 Wednesday
逃亡くそたわけ (絲山秋子)
逃亡くそたわけ 絲山秋子 総合評価★★★ (感心度★★★ 面白さ★★★★ 読後感★★★) 少しづつ知名度が上がってきている絲山秋子さんですが、これが初読みになります。 著者の初の書き下ろし長編ということでも注目の1冊ですね。 福岡の精神病院を抜け出した「わたし」と「なごやん」の逃亡劇が描かれているのですが、二人のやり取りが時にはあたたかく時にはせつなく、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。 薬を常用しなければならない入院患者の実態を映し出すとともに、絶望と希望の間で揺れる微妙な心理を巧く表現しています。 生粋の九州人の「わたし」と名古屋育ちで東京に執着する「なごやん」の対比は愉快で、非常にローカルな小説なのですが、面白く読めました。 これは意外に好作品かもしれません。 私が審査員だったら、この作品なら芥川賞に推したいですね! 2005.03.05 Saturday
九月が永遠に続けば (沼田 まほかる)
九月が永遠に続けば 沼田 まほかる 総合評価★★★ (感心度★★★ 面白さ★★★ 読後感★★★) 第5回ホラーサスペンス大賞受賞作。 母親と息子の平和な家庭に忍び寄ってくる日常サスペンスですが、濃厚かつ複雑な人間関係がうまく描かれています。 他の方の書評も概ね好評のようですが、確かに構成や真相の意外性など、かなりのレベルの高さを感じることができます。 新人ですが、文章そのものは巧いと思います。次作以降の出来によっては、安定した人気作家の仲間入りさえ可能ではないかと思いました。 しかしながら、後半がやや不満。確かに驚愕の展開なのですが、何か唐突な印象。 特にどこがという場面は無いのですが、前半の淡々としたサスペンスがそのまま後半につながっていけば、もっと面白くなったような気がします。 この賞もいくつか作品を読んでますが、どうもぱっとしませんね。 私自身、ホラーが好きではないというのもあるのですが、そこそこ読めるし面白いしそれなりに完成度も高いんだけど、後味がね・・・。 第1回の「そして粛清の扉を」が頭一つ抜きん出ている感じですね。 2005.03.02 Wednesday
天国で君に逢えたら (飯島 夏樹)
天国で君に逢えたら 飯島 夏樹 総合評価★★★ (感心度★★★ 面白さ★★★ 読後感★★★★) 中田英俊推薦で話題となった本書の作者、飯島夏樹さんが、一昨日お亡くなりになられました。ご冥福をお祈りいたします。 ニュースを見て、たまたまこの本が手元にあったので、緊急に読了しました。 病院内で手紙代筆屋を営むことになった精神科医野々上純一の眼を通して、死期の迫る患者たちとその家族の思いを描いている作品ですが、作者自身の闘病生活を考えると非常に深い感慨があります。 文章自体はとても読みやすく、すらすらと読みすすめられますが、そこで繰り広げられる数々のエピソードには胸を打たれるでしょう。 人は生きている間に何をすべきなのか、考えさせられる1冊でした。
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