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世の中には涙を誘う感動的な物語や勇気付けられるさわやかな物語がたくさんあります。
本来ミステリ好きな管理人「おとぎ」が、色んな本を読んで感じたことを綴ります。
コメント、トラバ大歓迎!
特に、同じ本の感想のトラバは、こちらへのリンクが無くてもOKです!

管理人の読書感想サイト「おとぎのミステリルーム」もよろしく!
2006読了本ランキング(暫定・制作中)もあります。
おとぎのミステリルームのサーバーのジオシティーズが閉鎖になるので、過去の感想をこちらに再掲載しようと思っています。
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今年読んだ本のベスト10
2004年も残すところあとわずか。
ミステリや小説の各年間ベスト10なども出揃ったので、私も今年読んだ本のランキングを、そろそろ書き残しておこうかと思います。
他にも読んでるのですが、一応ブログにUPしている本を対象ということで。
数十冊しかないんですけどね。

まずはランキング。ミステリも青春小説もごちゃまぜですが。

1位 「リピート」    乾くるみ
2位 「君の名残を」   浅倉 卓弥
3位 「イニシエーション・ラブ」 乾くるみ
4位 「都立水商!」   室積 光
5位 「天国はまだ遠く」 瀬尾まいこ
6位 「ドスコイ警備保障」室積 光
7位 「図書館の神様」  瀬尾まいこ
8位 「スペース」    加納朋子
9位 「星の牢獄」    谺 健二
10位 「手紙」      東野圭吾

作家が非常に偏っているのはご愛嬌。
1位は、文句なし今年NO.1ミステリ。週間ブックレビューでも北上・関口両氏が誉めてました。
2位は、異色の歴史小説ですが、来年の大河ドラマの予習になりそう。
3位は恋愛小説ミステリ。やっぱりすごいです。
4位と6位は、最近知った作家さん。こんなユーモア小説があったんですね。
5位と7位は、瀬尾さんのセンスが光る作品です。
8位はミステリというより、青春小説でしょうか。
9位は邪道・拍子抜け?でも、「なるほど、そう来たか!」って感じ。
10位は色々考えさせられた社会派ミステリ。

年末は多忙なため、今年の更新はこれで終わりです。
来年もどうかよろしくお願いします。
| 雑記 | 22:04 | comments(4) | trackbacks(3) |
都立水商! 室積 光
都立水商(おみずしょう)!
都立水商(おみずしょう)!
室積 光
★★★★
「笑い、そして感動しながら一気に読んでしまいましたーおとぎ」
思わず帯に載せたくなっちゃうぐらい面白い!
宝積氏の「ドスコイ警備保障」も面白くて感動したのですが、本作はそれ以上!
そもそも「水商売専門の高校」を作ってしまおうという発想自体が斬新なのですが、その高校での出来事が予想以上に人情味溢れています。確かにちょっとうまく行き過ぎな面もありますが、考え方がしっかりしていて、色んな行動に筋が通っている点を見れば、必ずしも絵空事ではないのかも知れません。
偏見や差別のない眼で、本当の人間の幸せを考えれば、こんな高校があってもいいのかも。いえ、むしろ絶対に必要なのかも知れません。
取り扱っている内容は、ともすれば暗くなるようなものも含まれているにも関わらず、すべて前向きに明るくとらえて描いているのも非常に好感を持てます。
登場人物みんな好きです!
| ユーモア小説 | 22:25 | comments(2) | trackbacks(2) |
暁は黄昏とともに (嶋 明香理)
暁は黄昏とともに
暁は黄昏とともに
嶋 明香理
★★
現役女子高生が描く神話世界をベースにした壮大なファンタジー。
客観的に評価すれば、文章力・構成力ともに素人の域を出ない作品でしょう。
このレベルの作品ならネットの投稿作品でも、しばしば読むことができるのではないでしょうか?
文のつながりに強引さが目立つ上に設定が甘いです。
しかし、私個人の感想としては、正直結構面白かったです。
特にラストへの物語の広がり方、明かされる衝撃の真相など、意外にも楽しめました。
ストーリーは完全にゲーム的ファンタジーなので、魔法とかちょっとありきたりなのが気になりましたが、無駄な部分が少なく読みやすいのは良かったと思います。
本当にあっという間に読んでしまいましたが、ある意味、宮部みゆきの「火車」や高村薫の「マークスの山」より意義ある作品かもしれません(私にとっては)。
| 小説 | 21:45 | comments(0) | trackbacks(0) |
少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー (はやみねかおる)
少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー
少年名探偵 虹北恭助のハイスクール☆アドベンチャー
はやみね かおる
★★★
虹北恭助シリーズ最新作です。
今回は高校編です。といっても、恭助は、高校生じゃないんですけどね。
野村響子ら常連メンバーに加え、高校のミステリ研究会部長の沢田や、フランス没落貴族の真衛門や美絵留など、さらに常人離れした面白いキャラが登場します。
相変わらずユーモアたっぷりの短編集ですが、ミステリとしての印象度は薄いような気がします。
逆にストーリーは一貫していて、沢田や執事の菊池、蕎麦大好きフランス人真衛門らの新人キャラの魅力が際立っているのが良いと思います。
最初からテーマになっていた恭助の生き方について1つの方向性が見出せたのは嬉しい展開でした。
この作品は、コミックで先行したものの、原作にあたるようです。
このあと「フランス古城の事件」なるものが控えてるとあって、そちらも楽しみにしたいです。(いつになるかわからないそうですが)
| ミステリ | 19:57 | comments(0) | trackbacks(1) |
スペース (加納朋子)
スペース
スペース
加納 朋子
★★★★
「ななつのこ」「魔法飛行」に続く短大生入江駒子が主人公のシリーズ最新作。
実に10年以上の時を経て刊行されました。
私自身、北村薫とともに日常ミステリの本流として愛読した作家の原点のシリーズなので、待ちに待った(というかもう出ないと思ってた)作品です。
この作品は「スペース」と「バック・スペース」に分かれており、「スペース」自体3つの章から成り立っています。
ちょっと変わった構成の小説でした。
日常ミステリという観点から、確かに前2作の性格は受け継いでいるように思いました。
でも、駒子の自然体の姿は変わらないものの、多少なりとも加納さんが人生経験を経て成長したあとが作品に投影されているような気がしてもう1つ世界に浸り切れませんでした。
しかし、さすがにただの日常ミステリではなく、じっくり練られた良質のミステリに仕上がっています。
漠然と読んでいたので、「なるほど!」って感じでした。

しかし、本書の新骨頂は、「バック・スペース」にあるのではないかと思います。
初出を見ると、「スペース」と「バック・スペース」の間には3年もあり、あとから「バック・スペース」を追加したのが真実かもしれませんが、私はこの「バック・スペース」に非常に感動しました。こちらのほうがより自然体で、これこそ、加納朋子という作家が築き上げてきたものではないか!と。
1冊全体でミステリと呼んでよいのかわかりませんが、逆に全体でみるとちょっと拍子抜けするようなところもあって、ミステリとしてはちょっと掴みどころのない感じかな。
私は、前2作を再読することは出来ませんでしたが、やはり3冊通して読んだほうが良かったかもしれないですね。
| ミステリ | 21:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
たらいまわし・本のTB企画「第8回 あなたが贈られたい(贈りたい)本はなんですか?」
8回目を迎えたたらいまわし・本のTB企画。
今回はChocolat Babyせいこさん。
お題は『あなたが贈られたい(贈りたい)本はなんですか?』。

クリスマスを前にタイムリーな素敵なお題ですね。
昨年、女性に贈るのはどういう本がいいか、とチャットで話題にしたところ、「読書家の人なら、こだわりがあって好き嫌いがはっきりしているので選べないよ。普段本を読まない人なら、CDとかのほうが良くない?」とあっさり却下されてしまいました(笑)。そう言わんといて〜な。

さて、贈られたい本というのは特に思いつかなかったです。
強いて挙げれば、今話題の「電車男」かな。

贈りたい本というので、海外物のハートウォーミング系を2冊選んでみました。

魔法があるなら
魔法があるなら
アレックス・シアラー, 野津 智子, Alex Shearer

ベストセラー「青空のむこう」を書いたシアラーの作品です。
母親と娘二人が大きなデパートで寝泊りしちゃう、というストーリーなのですが、結構ハラハラドキドキして、最後はとっても心が暖かくなります。

スキッピング・クリスマス
スキッピング・クリスマス
ジョン グリシャム, John Grisham, 白石 朗

クリスマスに是非読みたい1冊。クリスマスの贈り物ならこの本がぴったりかも。
日本ではなかなかイメージできないかもしれないですが、外国でクリスマスに懸ける人々の熱狂が伝わってくる作品です。
ユーモラスな作風かつ心が暖かくなる楽しい読み物ですね。
| 読書全般 | 20:01 | comments(4) | trackbacks(5) |
リピート (乾くるみ)
リピート
リピート
乾 くるみ
★★★★★
これはすごい!
あの衝撃作「イニシエーション・ラブ」をも超える大傑作ではないでしょうか!
「このミス」とかの期間外の作品ですが、今年NO.1ミステリに押してもいいかもしれないです!

大学生毛利に掛かってきた不審電話。風間と名乗る男は、地震予知を告げるのですが、そのあと本当に地震が起こります。再び掛けて来た電話の「過去のある時期に戻って人生をやり直せるツアーがあるので、それに参加しないか」という風間の言葉に半信半疑のまま、毛利はメンバーの集まりに出掛けるのですが・・・

ケン・グリムウッドが描いた「リプレイ」をベースに、「リピート」という独自の
表現で、人生のやり直しを描いた作品です。
紛れも無い本格ミステリ。それどころか、ミステリ史上類を見ない独特の論理性と意外な犯人像は特筆ものです。
また、始めから終わりまで、本格ミステリという枠の窮屈さがなく、非常にエンターテイメント性が高いことも評価できます。乾氏の過去の作品とは一線を画すほどの完成度の高い作品と言って良いでしょう!
ラストもドラマ的な仕上がりで、将来的にこの作品が映画化される可能性はかなり高いのではないかと思います。
比較的、発想が近い作品としては、西澤保彦氏のSFミステリの傑作「七回死んだ男」が挙げられると思います。この逆転の発想、意表をつく論理は山口雅也氏の「生ける屍の死」や石持浅海氏の「月の扉」、あるいは西澤氏の「人格転移の殺人」などに並び賞されるものではないかと思います。
読んでいる最中は、普通のSFミステリとして何気なく読んでいたのですが、読後に振り返ると、この作品のすごさがじわじわと湧き上がってくるようです。
「君はこの事件のからくりが解けるか!」と読者に挑戦したくなる本格ミステリですね。

以下、ちょっとネタばれなので反転希望。

P,297の部分が衝撃の部分でしょう!
新本格ミステリとしての真髄は「あなたたちは本来の人生では死んでいた」という真相。
この1点をもってして、これだけ高い評価を与えているのです。
ですので、読み手によっては「ふーん、そうなのか」で終わってしまう人のほうが多いかも知れません。
私が勝手に感動してるだけ、と思ってもらって構いません。
この真相ですが、つまり連続殺人の犯人は「運命」といえるのではないでしょうか?
今までも哲学的ミステリにおいて、「この殺人は偶然が成した運命だったのだ!」とか「神のいたずらにより、彼の死という結果が起こったのだ!」とか、抽象的な論理で運命のせいにするような解決はありましたが、「リピート」においては、それが唯一明快な回答になっている、しかも事実であり真実である(ただし、風間の言うことが正しければ)という点で、前代未聞ではないでしょうか?
あるいは、過去にもあったのかも知れませんが、私は知らないので。
そういう意味でこの作品はミステリの新たな可能性を開いたフロンテイア作品といえるでしょう。勿論、「生ける屍の死」が切り開いたSF論理ミステリに連なる1つの到達作品ともいえます。

| ミステリ | 21:31 | comments(6) | trackbacks(5) |
「このミステリがすごい!」の発売はもうすぐです
「このミステリがすごい!」の発売日が近づいています。
今回は鳥飼さんのインタビューなんかがあるのですね。

私としては、今年も一応、予想などやってみようかなと。
でも、新刊をほとんど読んでないのは例年と同様で、色んなサイトの評価を参考にベスト10を選んでみました。

「このミステリがすごい!」
1位 「幻夜」東野圭吾
2位 「生首に聞いてみろ」法月綸太郎
3位 「さよなら妖精」米沢穂信
4位 「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
5位 「イニシエーション・ラブ」乾くるみ
6位 「暗黒館の殺人」綾辻行人
7位 「残虐記」桐野夏生
8位 「臨場」横山秀夫
9位 「夜のピクニック」恩田陸
10位 「薔薇密室」皆川博子

次点としては「チルドレン」伊坂幸太郎、「黄昏の百合の骨」恩田陸、「硝子のハンマー」 貴志祐介あたりか。加納朋子の「スペース」も出来れば入って欲しい。

「本格ミステリベスト10」
1位 「生首に聞いてみろ」法月綸太郎
2位 「イニシエーション・ラブ」乾くるみ
3位 「暗黒館の殺人」綾辻行人
4位 「アヒルと鴨のコインロッカー」伊坂幸太郎
5位 「螢」麻耶雄嵩
6位 「スペース」加納朋子
7位 「さよなら妖精」米沢穂信
8位 「アルファベット・パズラーズ」大山誠一郎
9位 「天城一の密室犯罪学教程」天城一
10位 「ジェシカが駆け抜けた七年間について」歌野晶午

かなり適当に予想しました。半分も読んでないのですが・・。

(追記)12/11
このミスのランク確認しました。
やはり予想は難しい。
ベスト10内のランクインでも、わずか4作しか的中してない・・・。
天城一がこっちに入るのも驚きでしたが、矢作俊彦・斉藤純は完全にノーマークでした。




| 雑記 | 00:13 | comments(2) | trackbacks(1) |
太陽と戦慄 (鳥飼否宇)
太陽と戦慄
太陽と戦慄
鳥飼 否宇
★★
創元社のミステリ・フロンティアの1冊。
導師の元でロックバンドを結成するストリート・キッズ。しかし、初演の際に、導師が不可能状況で何者かに殺される事件が起こり・・・という展開。
「密室状況の殺人」という謎は、まさしく本格ミステリですが、あまり期待しないほうがよいかも。
むしろ、導師と若者たちの心理的つながりに興味深いものがあります。
私はやや読みにくいな、と感じたのですが、パンクとかロックとか好きな人には共感できる部分があるかも知れません。
後半のストーリーは、意外な方向に進むのですが、犯人当てとしては、そう難しくないと思います。ラストはちょっと嫌な印象が残りました。
ある意味、かなり大掛かりな物語になているかも。
今までの鳥飼作品とはちょっと雰囲気が違いましたね。
| ミステリ | 22:33 | comments(0) | trackbacks(1) |