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世の中には涙を誘う感動的な物語や勇気付けられるさわやかな物語がたくさんあります。
本来ミステリ好きな管理人「おとぎ」が、色んな本を読んで感じたことを綴ります。
コメント、トラバ大歓迎!
特に、同じ本の感想のトラバは、こちらへのリンクが無くてもOKです!

管理人の読書感想サイト「おとぎのミステリルーム」もよろしく!
2006読了本ランキング(暫定・制作中)もあります。
おとぎのミステリルームのサーバーのジオシティーズが閉鎖になるので、過去の感想をこちらに再掲載しようと思っています。
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「木乃伊男」(蘇部健一)
長野の大学生、布部正男(ぼく)は、毎年夏の恒例になっている療養生活をしていたが、ある日、隣りのベッドに全身包帯の木乃伊男が眠っていて驚いた。
木乃伊男自身から事情を聞いて安心する正男だったが、布部家には木乃伊男もまつわる恐ろしい言い伝えがあった・・・

「絵で犯人がわかる全く新しいタイプの推理小説」と銘打たれているが、確かにその通りである。
蘇部氏は「動かぬ証拠」でもかなり実験的試みに挑戦していたが、その作品の出来はあまり良くないという印象がある。
しかし、本書は、短めの長編ながら、非常に面白い試みで成功していると言っても良いだろう。

木乃伊男はだれ?というシンプルな謎ながら、練られたプロットと驚きの連続が巧くかみ合い、意外とまともな作品になっている。
本格ミステリの本流ではないが、非常に面白いアイディア小説である。
絵に必然性のあるミステリなら、こういう形式の本でも評価できる。
蘇部氏の快心の1作であろう。
(2003.01.06評)


JUGEMテーマ:読書



| ミステリ | 22:33 | comments(0) | trackbacks(0) |
「時計館の殺人」 (綾辻行人)
密閉された時計館旧館で繰り広げられる連続殺人。
新館では島田(鹿谷門実)たちが、館と十年前に死んだ少女の謎に迫る。
この設定、読み進むだけでわくわくしてくる。
十角館、霧越邸、この感覚、これぞ綾辻。
クライマックスの逆転劇は超スペクタクル。
?質量共に、本格ミステリの醍醐味が満喫出来た。とにかく素晴らしい。
読者に対して非常に優しいのが綾辻氏の長所だ。さらに、真面目に向き合ってくれる。
メイントリックはある程度推測できるが、その理由には感動した。
また、ミスディレクションも用意され、この「落とし穴」には、まんまとはまってしまった。
動機についても、細かい裏付けがなされており、丁寧である。
作品全体としては、謎の提示の仕方がグッドタイミングで、その解決もはっとさせるものが多いのに驚かされる。
ここらあたりが面白さの主因なのではなかろうか?
なぜ、時計が凶器として使われるのか?なぜ、犯人は仮面をつけた姿を見せたのか?
なぜ、江南にとどめを刺さなかったのか?
これらは、一点に集約されていく。まさに芸術だ。
また、場面描写が巧い。トリックの伏線になる表現が随所に散りばめられている。
トリックのネタが割れやすいという難点はあるものの、問題点を極力解消しようとする努力の跡が見られる。
(2001.4.2評)

JUGEMテーマ:ミステリ



| ミステリ | 23:31 | comments(0) | trackbacks(0) |
「ダブ(エ)ストン街道」 (浅暮三文)
恋人タニヤを探して、世界最後の謎の大地ダブ(エ)ストンに着いたケン。
そこは、迷い込んだが最後、決して出られない土地で、言葉を喋る動物や、ハシゴを抱えてポストを探す郵便屋など、変わった人や物にたくさん出会う。
王様の一行や幽霊船の挿話も組み合わせながら、ケンの冒険行を綴った異色ファンタジー。

第八回メフィスト賞受賞作。
メフィスト賞の中で唯一の単行本出版であり、ファンタジーというのも際だった特徴である。
ダブ(エ)ストンという架空の土地の謎が少しずつ明らかになってゆくのだが、この土地が一体どういう意味を持つのかが一番の主題であって、その解明の部分に作者からのメッセージを感じた。
王様の存在や幽霊船にも深い意味が込められていることも考えられるが、そこまで深読みは 出来なかった。
メフィスト賞の中では、やや目立たない作品ではあるが、面白さでは他の作品に比較して決して見劣りしないと思う。
ただし、ミステリでは無いのだが・・

JUGEMテーマ:読書



| ミステリ | 23:24 | comments(0) | trackbacks(0) |
「赤ちゃんをさがせ」 (青井夏海)
フリーの助産婦である児島聡子と見習いの亀山陽奈の二人が遭遇するお産に絡む事件を、伝説のカリスマ助産婦明楽友代先生が安楽椅子探偵のごとく、解き明かして行くという構成の三作品が収められている。
しかもタイトルが「お母さんをさがせ」「お父さんをさがせ」「赤ちゃんをさがせ」という凝った趣向である。

巻末に川出正樹氏の実に丁寧な解説が添えられているので興味のある方はそちらをお読みになっていただきたいが、待ちに待った青井夏海さんの第二作である。
助産婦を主人公にして、お産にまつわる日常的な題材をとりあげた異色作である。
登場人物のユーモア性がストーリーを面白くしているのだが、全体的にやわらかなほのぼのとした感じがあり、それがこの作品の最大の魅力であろう。
安楽椅子探偵の推理もなかなかのものだが、少々、こじつけ論理のようなところがあるのが、本格ミステリとして捉えた場合のマイナス点であろう。
「スタジアム虹の事件簿」も一貫したさわやかさがあったが、この作品はよりあたたかみがあるように思う。
解説で述べられている三つの作品の第四の共通点が一体何なのか気になるが、おとぎにはいまだによくわからない・・・
(2002.1.10)

JUGEMテーマ:読書



| ミステリ | 23:11 | comments(0) | trackbacks(0) |
「巫女の館の密室」  (愛川晶)  

JUGEMテーマ:読書

宮城県警の刑事、桐野(愛称キリン)は、先輩の娘にして超人的美少女探偵、根津愛 とともに愛の友人の別荘を訪れる。
途中から車に乗り込んで来た教師、藤井との 話によると、10年前にその別荘の日輪館という奇妙な建物で完璧な密室殺人が起こ ったという。
別荘で秘かに推理を進めていた愛は、あっさりと謎を解明するが、 ”ミステリ史上初のトリックかも知れない”という言葉を残し・・・

原書房から新たに刊行され始めた書き下ろし本格ミステリシリーズ「ミステリー・リ ーグ」の第一回配本。
美少女探偵根津愛シリーズ3冊目の作品である。
500P 近くの大作であるが、内容的にもかなりの力作である。
「ミステリ史上初のトリ ック」「前代未聞の密室の動機」「模型の館に人形を出現させるトリック」と華々し い言葉が並ぶが、トリック・構成ともに非常に良くできた本格ミステリである。
トリックの骨格は確かにあまり例のないものであるが、何より小トリックの組み合わ せが実によく練られている。
動機・人物関係・時系列などがうまく噛み合うよう に伏線もしっかり張られており、かなりレベルの高いミステリではないだろうか。
年末のベスト10などに顔を出すかと言われれば、必ずとは言えないが、それは愛 川晶という作家の作風がまだ浸透してないからであって、作品そのものは個人的には 押したい。
根津愛と桐野のコンビも板に付いてきた感じで、ストーリーによく溶 け込んでいる。
細かい点で強引だったり、日輪館のトリックが面白くないなど、 多少不満なところはあるが、インカ帝国の挿話を取り入れるなど、読んで面白いミス テリに仕上がっている。
「堕天使殺人事件」や他の根津愛シリーズを読んだ後に この作品を読むとまた格別の楽しさがあるかも知れない。
原書房、なかなかやる なあ、という感じ。
今後のミステリリーグが楽しみである。

(2001.11.2評)

 

 

| ミステリ | 22:54 | comments(0) | trackbacks(0) |
イニシエーションラブの文庫版が100万部だそうで
乾くるみさんのイニシエーションラブの文庫版が100万部に達したそうで驚きです。
当ブログで感想書いたのが2004年なので、もう10年も経つんですね。
最近本屋で見つけてちらっと立ち読みしたんですが、解説が丁寧ですね。
あらためて乾さんの仕掛け作りの妙に感心しました。

そういえば私といえば最近はミステリから遠ざかっており、いやそもそも読書からすっかり。
忙しいもんで手軽に読める漫画やアニメのほうへ流れてます。
アナザーとか新世界よりとか。
| ミステリ | 00:03 | comments(0) | trackbacks(0) |
九月の恋と出会うまで
松尾由美さんお得意のSF恋愛ミステリ。
やはり巧い。
雨恋もそうだったのですが、この手の作品を書かせたら右に出る者はいないと思いますね。
女流の方で、SFにミステリや恋愛小説を融合させる書き手といえば、恩田陸さんや有川浩さんが思い浮かびますが、恩田さんはホラーやミステリ的側面を重視してる感じですし、有川さんはSF設定でもベタ甘な恋愛ストーリーが持ち味ですので、松尾さん独特の立つ位置があるみたい。
今回は、壁から過去の声が聞こえてくる、というなんとも奇妙な設定で始まります。
その声の主は?というのが最大の謎なのですが、まず会話の目的そのものがわからないので、かなり興味深く読み進めてゆくことができます。
後半は、ミステリらしい驚くべき真実も用意されており、まずまず満足できる内容でした。
ただ、ここで表現されている恋愛感に関してはちょっと感情移入しづらかった、というのが正直な感想です。
しかし、ミステリとしてはなかなか良い作品だと思いました。
この作品を気に入った人には、「雨恋」や「スパイク」もおすすめします。
評価:
松尾 由美
新潮社
¥ 1,470
(2007-02-21)
| ミステリ | 22:25 | comments(0) | trackbacks(0) |
晩餐は「檻」のなかで (関田 涙)
非常に限定された条件の中での殺人推理ゲームを描いたミステリ。
なかなか知的論理ミステリです。
7人の人間が殺人者・被害者・共謀者・傍観者・邪魔者・監視者・探偵という役割を与えられ、殺人事件に挑戦することになるというとんでもない強引な設定です(笑)
閉じられた空間の中であらかじめ定められたルールは、まさに非現実的なゲームにあわせて創られたもので、ご都合主義といえばご都合主義。
一瞬、かの「推理コロシアム」を思い出しちゃいました(笑)
しかし、こういうゲーム的な仕掛けのあるミステリが好きな人には結構おすすめ。
ストーリー自体も意外にあっさりしていてねちっこくありません。
私は割と面白かったのですが、通のミステリファンにはちょっと物足りない解決かも。
| ミステリ | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
エンド・クレジットに最適な夏 (ミステリ・フロンティア 33)(福田 栄一)
ミステリ・フロンティアには時々こういう作品があります。
大学生の主人公がある事件に巻き込まれ、その調査の過程でまた新たな事件に関わることになり、それを調べる中でまたまた別の事件に・・・・という、ノンストップ青春ミステリ?です。
福田 栄一さんというのは初読みになるんですが、既に数作品出してらっしゃるようです。
読みやすくてまあまあ楽しめました。
主人公がハードボイルドなんですが、大学生なのでやはり限界も。しかし、交渉術に長けてるあたりが特徴ですか。ちょっとうまく行き過ぎのご都合主義的な面も感じられました。
謎も結構あるので、退屈することはないですが、ストーリーがやや平坦かもしれません。クライマックスっていう感じじゃないし。まあ、こういう物語の運び方自体が、この小説の特徴でもあるのですが。
もちろん、驚きの展開もあるので、ミステリ・フロンティアの1冊として充分価値あるミステリだと思いました。
うーん、なんだか感想が書きにくいな〜。
| ミステリ | 21:32 | comments(1) | trackbacks(0) |
各種ランキングの季節がやってきました
今年も小説やミステリの各種ランキングの季節になりました。
10月ごろで大体対象本が出揃いますよね。
ランキングの発表はまだかなり先ですが、「このミステリーがすごい!」とか「本格ミステリベスト10」とか、本の雑誌のベスト本とか、文春のベストミステリとか・・。
今年発売された本は、ほとんど読んでないので自分ではなんとも評価できないのですが、ネットの評価などでランキング等予想してみたいと思います。
といっても、かなり適当。
一応、「このミス」のランキングを想定して。
これが漏れてるよ〜、とかこんな本があるよ〜、とかご意見、ご感想是非どうぞ。
意見を汲み取ってちょっとずつ変えていこうかな・・・。

1位 赤朽葉家の伝説 桜庭一樹
2位 楽園 宮部みゆき
3位 ソロモンの犬 道尾秀介
4位 女王国の城 有栖川有栖
5位 収穫祭 西澤保彦
6位 密室殺人ゲーム王手飛車取り 歌野晶午
7位 リベルタスの寓話 島田荘司
8位 サクリファイス 近藤史恵
9位 船戸与一 満州国演義1・2
10位 鯨の王 藤崎 慎吾
以下・・・・
首無の如き祟るもの 三津田信三
果断 隠蔽捜査2 今野敏
心臓と左手 座間味くんの推理 石持浅海
ジェネラル・ルージュの凱旋 海堂尊
水上のパッサカリア 海野 碧
シャーロック・ホームズと賢者の石 五十嵐貴久
インシテミル 米沢穂信
片眼の猿 道尾秀介
九月の恋と出会うまで 松尾由美
最愛 真保裕一
沈底魚 曽根圭介
夜明けの街で 東野圭吾
交渉人遠野麻衣子・最後の事件 五十嵐貴久  ・・・・などなど

うーむ、明らかに本格ミステリに偏りすぎてますね(笑)
| ミステリ | 22:08 | comments(0) | trackbacks(0) |